イラストレーションとデザインを通して、キラッと光る小さな喜びにフォーカスします星月夜です。
今回は、以前オーダー頂いた絵にまつわるお話。
みかんの絵をご両親の思い出に。
こちらは、みかんをモチーフに描いた水彩画です。
みかんの実と花と葉をリースのように配置しました。
愛媛は全国でも有数のみかんの産地。
この絵をご注文くださった方のご両親は生前、みかん農家さんだったそうです。
そのご両親の思い出として、みかんの絵を描いてほしいと言われました。
いわば、形見にも匹敵するようなご依頼。少し緊張したのを覚えています。
なぜ、写真ではなく絵を注文されたのか?
ですが、ご両親の思い出や形見としてでしたら例えば、みかん畑やご両親のお顔を写した写真でも構わないはず。
なぜ、絵を注文されたのでしょうか?
それはご依頼主にとって「絵は象徴」だったから。
はっきりした写真でありのままの現実を見せられるのではなく、絵なら象徴として優しく両親のことを思い出すことができるから、という理由でした。
写真ではできないことが、絵にはできるんだと感動し、胸が震えたのを覚えています。
私自身が、絵の素晴らしい価値について教えて頂いた経験でした。
誰かにそっと寄り添うことができる、絵の存在
絵やイラストの価値って、人それぞれかもしれません。
最近では素材サイトもすごく増えたので、イラストを簡単に誰でも扱うことができるようになりました。
無料で使えるものも多く、イラストレーションがとるに足らないもののような存在に思っていらっしゃる方もいるかもしれません。
ですが、絵やイラストレーションの価値って実は大変高いのです。
なぜなら、絵やイラストはどんな人にも、どんなモノにも寄り添うことができるからです。
その価値に気づくことができると、少しだけ幸せになれると思います。
子どもの頃から絵を描くことが好きだった私
私は、小さな頃から絵を描くことが好きでした。
なぜ好きだったかと言うと、唯一褒めてもらうものだったからです。
今もそうですけど(汗)、子どもの頃から少し変わった子どもだったのですね。
そして、比較的落ちこぼれていました・・・
そんな私が、唯一周囲の友達よりも秀でていたのは、「絵を描くこと」。
絵を描けば、賞に入ったりして親や先生に褒められて嬉しかったのですね〜。
しかしながら、少女megはその後、賞を狙いはじめて絵がどんどん悪くなっていくジレンマに陥ります・・・
またこの話は長くなるので後日にしますね^^
今もその頃の小さな私のまま、絵やイラストを描いて、それをどうにかこうにかして仕事に結びつけています。
絵やイラストレーションに救われた人も、世の中にはきっとたくさんいると思います。
きっと、私自身がそうなのかもしれません。
星月夜からのこれから
仕事においてのイラストレーションと、創作においての絵は厳密に言うと、全く違うものです。
私は、あまり商業的なイラストの実績は少ないのですが、それでもわずかながら仕事として描かせていただくことがあります。
しかしながら、消費や搾取の多いこの世界で、時々先が見えなくなることもあります。
先述のみかんの絵のエピソードは、原点に戻りたくて自分のために思い出したことです。
誰かに寄り添うような絵をこれからもっと描けたらいいなと思います。
関連して来年は、商品よりも作品を作りたいと思い、現在のカレンダーの販売が落ち着いたらwebshopの販売を一旦休止する予定です。
その代わり、委託先は大洲市内に新たに増えました!
先日ワークショップを行ったシェ・利太郎さんです。
シェ・利太郎さんのオーナーさんお二人は、実はお若い時にアートに関わるお仕事をたくさんされてきた方達です。
それゆえに知識も深く、懐も深い方達でらっしゃいます。
今後はぜひこちらでお求めくださいませ!
県外内の委託先とのお取引も引き続き続けますのでどうぞよろしくお願いします。
そして、作品を少しずつ描きためますのでこちらもどうぞよろしくお願いします!
最後まで読んでいただきありがとうございました。